「HOTEL RE:ONcE」2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。
◼︎設計コンセプト
一般的な宿泊施設において中心となる機能が寝室であることに対し、生活全体の体験を豊かなものにするため、居場所となる広間のように大きな空間を中心としたプランニングを行なっている。既存建物が洋風の装飾が施されたものでありながら、主に外国人による利用を想定したホテルであることから、「日本的」な体験が必要とされた。そのような条件のもと、いわゆる「和風」という言葉に現れる表面的な手法ではなく、日本建築が持つ構成的なデザイン言語(続き間、縁側、引戸)を用いることで、見かけ上の表現ではなく、体験として日本的なものを感じ、寺社仏閣などの伝統的日本建築を訪れた際にその空間を想起させるようなデザインを目指した。
◼︎評価コメント
昨今の旅館業法、建築基準法改正に伴う小規模建物を使ったコンバーションホテルとしての好例である。事業収支を成立させるためにコストとの戦いになりがちなホテルの計画において作り込みすぎず余計なものを引き算し土間や縁側や引き戸を用いて構成が引き立つリビング空間。日本的な曖昧さを特徴とした誰もが心地よく自宅で寛ぐように過ごせるやさしくニュートラルな空間として設計されている。
◼︎審査員
原田 真宏 氏
遠山 正道 氏
永山 祐子 氏
吉田 愛 氏
◼︎HOTEL RE:ONcE
建主 リストプロパティーズ株式会社
運営 合同会社skew lines
設計 建築 株式会社TOASt (インテリアコーディネート含む)
設備 株式会社山崎設備設計
施工 コーケン
写真 鈴木淳平建築写真事務所