多様な活動を可能にする「広間」を中心とした構成
新宿御苑の近くに位置する5階建ての建物を一棟改修し、宿泊施設とする計画である。近年の外国人観光客の増加に伴い観光の形が多様化していることから、長期滞在や団体客をターゲットとした施設とすることが求められた。その条件により、ホテルにおける一般的な客室の広さに比して広めの室面積となり、その結果、50㎡程度の部屋が5層に重なる建物構成となった。その一部屋辺りの広さを生かし、客室を「寝泊り」という意味における宿泊だけでなく、滞在中の生活の一部として様々な活動、体験を行うための居場所として捉え直すような計画を行った。
2F
・四周を障子で囲まれた広間の周りに寝室、縁側、水回りといった各室が連なっており、建具を閉めると障子に囲まれた「日本的」な空間が生まれる。
・旅館の設えを参照にして、縁側には床座用の家具を配置した。
グッドデザイン賞 受賞(2022年)
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竣工:2019.7
規模:鉄筋コンクリート造・地下1階,地上5階
用途:カフェ(地下1階)、ホテル(1階-5階)
敷地:東京都新宿区
敷地面積:103.40㎡
建築面積:73.19㎡
延床面積:402.88㎡
施工:株式会社フォーチル
写真:中山保寛写真事務所