小さい家の大きなキッチン | Small house Big kitchen
キッチン空間アイデアコンテスト最優秀賞協会会長賞(2022年)
小さい家では通常キッチンも小さくなり、料理作業のためだけの場所になる。二人で料理をしながらコミュニケーションがとれるような大きさのキッチンを考えた。部屋の家具と同様のデザインとすることで、インテリアに調和した、ゲストも集まれるような大きな居場所としてのキッチンを考えた。
1.さまざまな使い方のできるキッチン
共働きで生活しているため、夫婦二人で料理をすることも多い。幅1800とコンパクトなキッチンに、幅500の可動ワゴンを設けることで、対面で料理をするなどさまざまな形で使うことが可能になった。ワゴンを中心に置くことで、冷蔵庫や食器棚への動線を短くでき、快適に料理を行うことができる。
2.小さくても集まれるダイニングキッチン
35㎡の住宅に夫婦2人で暮らしているが、季節の行事などで親戚が集まれるようなダイニングキッチンにしたいと思い、計画した。テーブルの天板を簡易な脚に乗せれば、8人まで集まることができる。キッチンからすぐに料理を出すこともでき、小さな居場所が大きな集まる空間になる。
3.キッチンの足元を工夫する
給排水の床の立ち上がりを最小限にすることで、天井の高さを最大限確保することができる。キッチンの足元が浮いていると、足が入り姿勢の良いまま作業ができる。また、野菜などの断片が角に挟まることがないため、メンテナンスも容易になる。
4.家具のように身近なキッチン
インテリアと調和するように、キッチンを家具のように作れないかと考えた。面積が小さいので収納家具や水回りを最小限の大きさで細分化し配置した。キッチンをそれらと同じような大きさや形状とすることで、家具のようなキッチンとなり、料理するためだけでなく人が集まる居場所になるよう考えた。

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