「M/W HOTEL」2022年度グッドデザイン賞を受賞しました。

◼︎設計コンセプト
通常のホテルでは「寝泊り」することを目的としている為、寝室を中心とした空間となっているといえるが、M / W H O T E L では利用者が集まることので きる「広間」のような場所を中心とした構成をもつ客室とした。 この「広間」は利用者が集まれる広さをもつことから、宿泊予約の空いている時間には宿泊だけでない利用が可能になった。その一部屋あたりの広さ を生かし、客室を「寝泊り」という意味における宿泊だけでなく、利用中の生活の一部として、様々な活動、体験を行うための居場所として捉え直すよ うな計画を行った。特にコロナ禍において旅行がしづらくなった状況下で宿泊施設の利用頻度は減少したが、宿泊以外の活動を許容することで、教室、パーティー、撮影といった様々なニーズに応えられるようにして、安定した稼働状況を保てるようになった。

◼︎評価コメント

昨今のオフィスビルの供給過多による空きビルに対する用途変更による利活用を提案したこのプロジェクト。ホテル客室のスタンダードであった「寝泊り」することを目的とした寝室中心の計画から「広間」を中心とした住宅のような空間へと考え方をシフトしている。皆が集まるリビングのような広間とそれを取り囲むプライベート空間は、レベル差や垂壁により緩やかに分設されつつ一つの空間としての広がりを担保している。寝泊まりだけでなく多様な活動を広く受け入れるホテルとして”広間”が有効に作用している。建築基準法改正に伴い2 0 0 ㎡ 未満の用途変更が容易となったことで時代に合わせた既存資源の活用が可能になった。街の活性化を建物を壊さずに行う可能性の開くサステナブルな思考は、今後の都心部の開発において必要不可欠であり、新たなニーズと活用法を示した本計画はその好事例として評価された。

◼︎審査員
原田 真宏 氏
成瀬 友梨 氏
山梨 知彦 氏
吉田 愛 氏

◼︎M/W HOTEL
建主   株式会社GMLパートナーズ
運営   合同会社skew lines
建築設計 株式会社TOASt
共同設計 株式会社swarm
施工   株式会社Forchile
写真   中山保寛写真事務所

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